藍の生葉で木綿を染める
曇ったり晴れたり・・・そんな日々です。
6月8日と9日に、藍の一番刈りをして、ほっとしたのも束の間・・・
今朝の藍に、ギョッ!
2週間で、、もうこの勢い!
昨年のブログを参考に、染めた方もいらっしゃるかと思いますが、、
初めての方のために、今年も・・・
〜藍の化学建て〜
青汁に浸しただけでは染まらない 麻や木綿を染める方法です。
ソーダ灰とハイドロサルファイトコンク という助剤を使います。
先週のブログで紹介した 木綿のストール↓↓で説明します。
忘れがちなのは下準備です。
まず、染める物の重さを計って、藍の葉と水の必要量を計算しておきます。
<生葉の使用量>
ストールの重さの2〜5倍
<水の使用量>
ストールの重さの60〜80倍
分量は自由に決めていいことです。参考にしてください。
そして、ストールを地入れします。
40℃位のぬるま湯に30分浸して、すすぎ洗いするだけでもよいのですが、、新品で糊付けされた素材は
台所洗剤を1〜2滴入れて10分ほど煮込んでからよく洗うと、染まりやすくなります。
脱水して、すぐ取り掛かれるよう 湿り気を保っておきます。
藍の収穫は、それからでも遅くはありません。
刈り取った藍を洗って、シャッシャと水を切り、葉だけにします。
ストール35gの4倍量の葉140g。
水はストールの重さの80倍強、3ℓ を用意しました。
助剤も計っておきます。
<ソーダ灰の使用量>
水1ℓに対し3g (水3ℓ ×3g=9g)
<ハイドロの使用量 >
水1ℓに対し5g (水3ℓ × 5g=15g)
ここからスタート!
ミキサーに葉と水を入れ、ガガーッと3〜4秒 回します。
目の細かい袋に流し入れます。
数回に分けて繰り返し
袋をギュッと絞って、青汁の出来上がり。
シルクやウールはこの中に数分浸すだけで染まります。
木綿や麻はそうはいきません。
できた青汁にソーダ灰をふり入れて、アルカリ性にします。
混ぜていくうちに緑色がだんだん暗い色に変化します。
これ以上暗くならないと感じたら、ハイドロを加えて還元します。
さっと混ぜ、30分待ちます・・・
元の透明感のある緑色に戻ったら、染め頃です。
ストールを静かに入れ 沈めます。
水面から出ないよう注意して、たえず動かしながら10〜15分。
好みの色になったら取り出し、絞って、素早く広げてハタハタ。
あっという間に 黄緑色からこんな風に変化します。
10分くらい干して空気にあてます(天日に干しても良い)
次に、水1ℓに対して食酢を10mlの割合で酢水を作り、その中に5分浸す。
すると、シャキッとしたブルーに・・・
洗わずに絞って、10分くらい干して空気にあてます。
最後に 洗います。
流水でよくすすぎます。(台所洗剤を1〜2滴入れて洗う人もいます)
脱水したら 形を整えて
風通しの良いところに干して、乾いたら完成!
火を使わず、短時間でできる夏らしい染めです。
説明が長くて難しそうですが、やってみると、助剤があれば超簡単!
前日が晴れて、今日も一日晴れ。という午前中にお試しください。