ハーブ染めをご案内するのは、久しぶりです。
染め方はシンプルな 「同浴染め」
ハーブを煮出した抽出液の中に、媒染剤を入れ、その中で毛糸を煮て染める方法です。
今回は、ひまわりのドライ花びら28g で、毛糸玉50gを三等分にして、三色に染めました。
毛糸の成分は、アクリル47%・アルパカ36%・ウール9%・ナイロン6%
こんな色に染め上がりました↓↓
アクリルは染まらないので、いつもより淡い染め色です。
まず、この3色に染めるための媒染剤を用意しましょう。
(Al)焼きみょうばん ・・毛糸の重さの5%量(生みょうばんなら10%)
(Fe) 木酢酸鉄 ・・毛糸の重さの10%
(Cu) 銅媒染剤 ・・毛糸の重さの15%
下準備はもう一つ!
染まりやすくするために・・・
ゆったりと泳ぐ量のぬるま湯に浸します。
毛糸の重さの50〜60倍の水を用意し、袋に入れたひまわりの花びらを煮込みます(ここでは3ℓ 強の水)
はじめは強火、沸騰したら弱火にして50分〜1時間煮込みます。
火を止めて、冷ましたあと、袋を取り出し (なるべく絞らない)抽出液が完成!
蒸発などで減るので、水を足し、毛糸がゆったり泳ぐ量にします。
3つのボールに等分に分け、それぞれに媒染剤を加えて3種類の染色液を作ります。
ここでは、1色約20gの毛糸×60倍として1,2ℓの染色液。
焼きみようばんは、少量の湯で溶かしよく混ぜます。
絞った毛糸を入れて、よく馴染ませたら弱火にかけます。
2つ目のボールには・・・
木酢酸鉄を入れて 鉄媒染↑↑
3つ目のボールには銅媒染↑↑
よく馴染ませて、順次、弱火にかけていきます。
こんな芸当をしていますが、一つ一つ行なってもよいのです。
均等に染まるよう、糸を動かして、沸騰したら5分で火を止めます。
ときどき糸を動かしながら、自然に冷まします。
手を入れても熱くないほどに冷めたら、洗います。
急冷を避けるため、ぬるま湯から始め、徐々に水にしていきます。
脱水したら、糸をさばいて・・・
毛糸の輪の中に腕を通し、パンパンと引いて伸ばしてから干します。
よく乾いたら完成です。
ウールは、何回も沸騰させると繊維を傷めるので、この同浴染めが最適です。
庭がなくても、ハーブ染めはできます。
キッチンの戸棚に眠っている健康茶やコーヒー、スパイス、玉ねぎの皮などが染まります。
今回使った道具を撮ってみました。
*計量カップ& ペットボトルで作った計量ボトル
*微量を計れるキッチンスケール
*小さじ1/2(2.5ml)
*ボール・・・容量5ℓ 1個・2ℓ 入3個
*菜箸・・・3本
三角コーナー用の不織布ゴミ袋を入れるの忘れました、、、
時間がたっぷりある日に、ぜひお試しください。