前回のブログの続きです。
捨てるアボカドの皮と種で、ピンクに染めるワクワクの日々。。。
いろいろテスト染めしてみました。
何とも言えない、複雑で魅惑的な染め色です。
上の2枚はシルクストール。下の6枚は綿ローンのハンカチーフ。
淡い色が好きで、コットンを濃く染めたのは久しぶり。。。なかなか、効果がありました!
自分の覚え書きとして、手順を追ってメモしました。
* 皮と種(ドライ&生)・・・106g (4個分)
* 染めた布の全部の重さ・・・約100g
1、皮と種を煮込んで染め液を作る
水1,5ℓ。中火にかけ、沸騰したら弱火にして、沸騰させずにコトコと40〜50分煮る。
少し冷まして・・・
ザルで濾して、染め液が完成(蒸発して900mlくらいの仕上がり)
これを別のボールに移し、2回、3回と同じように煮出して染め液を作り置き。
色を比べると、3番液では赤みが増しています。
なので赤みをしっかり出すために、4回目の煮出しからアルカリ抽出に切り替えました。
まるで、理科の実験のようですね。
水1ℓにつき1gの重曹 ( ソーダ灰や炭酸ナトリウムでも可 )
ご覧の通り↑ ↑ 急に深い赤色・・・
赤色を見比べて6回煮出しでやめました↓↓
出来たこの3番液〜6番液を合わせて
約3,5ℓ の染め液が完成!
1回目と2回目の煮出し液は黄みが強いので使いませんでした。
* 酸化させてから使うと赤みが増す為、1〜2日寝かせてから染めることに。。。
やれやれです。
2、布を下処理する
上記の作業と並行して行うといいです。
① ハンカチを少量の台所洗剤を入れた熱湯に浸し、30分くゆらせ、水で洗って糊などを除いておく。
② ハンカチ6枚中、3枚を<下地染め>
タンパク質をつけて染まりやすくするための手法です。
豆乳と水1:1の割合で作った中に1時間以上浸し、時々上下を変えたり、空気を追い出したりしながら均等に付着させる。
うっかり、何時間も浸してしまいましたが、問題ないです。
この時期なら牛乳でも大丈夫!
洗わずにギュッと絞り、パンパン振ったり、ピンと引っぱったりしてシワを伸ばした後、晴天に干す。
上下を変えたり、素早く乾かす(30分でパリっパリ・・)
媒染別に名札をつけて、準備万端!
Dryとしたのは、いつか、冷凍のアボカドとの違いを見てみたかったから、、、
3、染色をする。
① 染める布は水に浸して、脱水しておく。
②染め液はアルカリに傾いているので、中和させる。
PH6〜7を目指して、染め液に酢酸を1滴、2滴と少しずつ加えてPH調整する。
結果、酢酸は1g程度入れました。
食酢を少し加えるだけでも酸度が上がるので、やってみてください。
やらなくても大丈夫! 違うピンク系に染まるかも、、
③ 人肌に温めた染め液に、布を投入。
よく馴染ませた後、中火にかける。
赤みが消えないよう沸騰させないで煮ます。
70〜80℃をキープして40〜50分煮る。
途中、こんな絞り加工されたシルクストールも投入↑よく揉んで色を入れる。
ムラにならないよう、ゴム手袋をして、熱くて我慢できなくなるまでよく繰る。
熱くて我慢できなくなったら、菜箸などを使って布を動かす。
下地染めをしていないハンカチも、50分後は可愛いピンク・・・
火から下ろしたら、3〜4時間置く。
一時ピンクがベージュに変わり、うろたえましたけど、、
冷める段階で徐々に赤みを取り戻してきたので、ほっといたしました。
4、媒染液に浸ける
布を染め液から出して、水ですすぎ洗いしてから始めます。
① 水2ℓ に媒染剤を加えて3種類の媒染液をつくる。
Aℓ・・・生ミョウバン2g(ハンカチの重さの10%)
Fe・・・木酢酸鉄2g(ハンカチの重さの10%)
Cu・・・銅媒染液3g(ハンカチの重さの15%)
下地染めした物としない物を組みあわせた2枚を、同じ媒染液の中に入れる
繰りながら、30分から1時間浸し、すすぎ洗い。
乾かしたものが↓↓
う〜ん 好きだなぁ。。。
シルクは媒染しなかったので、コーラルピンク↓
絞り加工したストールは2枚組だったので、、
剥がしたもう一枚を、銅媒染液に浸してみました。
あ〜ら不思議! コットンとはまた違った色。
桜の落ち葉染めより、好きかも。。。
ネットで検索すると、たくさん出て来ます。
なるほどね。。と、うなずきながらも、結局、自分スタイルになってしまいます。
染めの魅力は、正解の色がないところかな。。。
ワクワク楽しいアボカド染めの3日間でした。