先週、ハイキングで拾い集めた可愛い実はヤシャブシでした。
カバノキ科・ハンノキ属・ヤシャブシ
漢字で書くと夜叉五倍子、又は矢車附子・・・
染色材料店で売られているように、松ぼっくりに似た小さな実を使って白い綿ストールを染めてみました。
綿ストールの重さは42g
拾った実は59g
ネットで調べるとたくさん情報が出てきます。
古来よりお歯黒とか黒染めに使われていた染料のようです。
ならば、と鉄媒染で染めてみました。
↑↑ 空五倍子色(うつぶしいろ)
黒にはほど遠いけど、、、色の名が日本の伝統を感じます。
黒色に染めるには、藍で下染めした上にヤシャブシで何度も染め重ねる。とありました。
そんな根気はないので、私の方法です。
拾ったヤシャブシは水で洗い、ゴミを取り除いておきます。
実を水で煮出す(沸騰したら弱火にして15分煮る)
ザルで濾して、1回目の抽出液は雑味があるので使いません。
2回目から水切りゴミ袋に入れて煮出すと漉す手間が省けます。
3回目、4回目の抽出液を合わせて染め液にします。
人肌に冷めた染め液に、精錬したストールを入れて煮ていきます。
中火にかけ、沸騰したら弱火にして30分。黄色が強い茶色に染まります。
ストールを繰りながら1時間以上かけて冷まします(ここまでの工程を染色と言います)
ストールがゆったり泳ぐほどの水を用意し、ストールの重さの10%量の木酢酸液を入れ、鉄媒染液を作ります。
30分浸すと、あらっ不思議!グレーっぽく変化します(この工程を媒染といいます)
流水でよく洗い、干して乾かすと
出来上がりです↓↓
何度か、染色→媒染を繰り返すことで濃いグレーに染まるようです。
ヤシャブシの使用量も少ない方が黒に近い色が出るとか・・・いろいろ知識を得て
ヤシャブシとの出会いが楽しみになりました。